日本では馴染みのないサマータイムですが、カナダをはじめ、北米やヨーロッパではサマータイム制が導入されています。
このページでは、サマータイムの概要と開始時期についてまとめました。
留学やワーキングホリデーで長期滞在する方は、サマータイムを体験すると思いますので、事前にサマータイムについて理解を深めましょう。
目次
サマータイムの意味
1年の夏場を中心とした期間に、太陽の出ている時間帯を有効に利用する目的で、標準時を1時間進める制度です。
もともとは、夏場の4月下旬から10月上旬までが適応期間でしたが、時代と共にその期間は長くなり、現在では、通常の時間よりもサマータイム期間の方が長くなっている国や地域がほとんどです。
サマータイムが始まる時期
カナダ(サスカチュワン州を除くすべての州)
カナダのサマータイムは、3月第2日曜日午前2時〜11月第1日曜日午前2時の期間に適応となります。
今年、2015年のサマータイム期間は、「3月8日(日曜日)の午前2時」に始まり、「11月1日(日曜日)の午前2時」に終わります。
時間がどう変わるのか解説すると、午前1時59分59秒の次が3時00分00となり、1時間時計が早く進み、逆に通常の時間に戻る時は、午前1時59分59秒の次が1時00分00秒になります。
その他の地域(北半球)
北半球では、サマータイムは3月頃から始まり、10月、11月頃に終わります。
アメリカ、メキシコ
アメリカやメキシコは、カナダと同じ3月第2日曜日午前2時〜11月第1日曜日午前2時の期間がサマータイムとなります
ヨーロッパ
ヨーロッパ各国は、3月最終日曜日午前1時〜10月最終日曜日がサマータイムの期間となります。
その他の地域(南半球)
南半球では、サマータイムは9月、10月頃から始まり、2月、4月頃に終わります。
南半球は、北半球と季節が真逆ですのでサマータイムの時期も大きく違います。
オーストラリア
オーストラリアは、10月第1日曜日午前2時〜翌年4月第1日曜日午前3時がサマータイムの期間となります。
※北部など一部の州では、導入されていません。
ニュージーランド
ニュージーランドは、9月最終日曜日午前2時〜翌年4月第1日曜日午前3時がサマータイムの期間となります。
ブラジル
ブラジルは、10月第3日曜日午前0時〜翌年2月第3日曜日午前0時がサマータイムの期間となります。
サマータイムの正しい英語
カナダ、アメリカ
日本語では、夏時間やサマータイムということがほとんどだと思いますが、実はカナダやアメリカではサマータイムとはほとんど言いません。
アメリカやカナダでは、正しくは「daylight savings time(デイライト・セービング・タイム)」、略して「daylight savings(デイライト・セービング)」や「DST」と言われます。
Summertime(サマータイム)と言っても意味は通じるかもしれませんが、正しい北米英語ではないので注意が必要です。
イギリス、ヨーロッパ
ヨーロッパなどでは、日本と同じように「summertime(サマータイム)」と呼ばれるようです。
サマータイム期間中の時差
日本とカナダとの時差は14時間ですが、サマータイム期間中は13時間となります。
日本にいるとサマータイムのことは気にしませんので、日本にいる家族や友人とこまめにやり取りをしている方は、注意が必要です。