日本で帰ってからの就職活動で留学経験やワーキングホリデーの経験をアピールしたいという方も多いのではないでしょうか?
今回は、就職活動で海外経験をアピールする際に気をつけてほしい点をまとめました。
就職活動でアピールしてほしい能力
留学やワーキングホリデーでの海外経験を就職につなげるためには、ただ英語が上達したことだけでは、アピールとはなりません。なぜなら、最近では帰国子女を含め、英語が堪能な就活生は多く、また、留学をせずともTOEICの点数が高い人もたくさんいます。
そんな中、海外生活をして英語力が伸びたとアピールしても、「海外で暮らしていたんだから当たり前じゃない?」と思われても仕方がありません。
せっかく留学・ワーキングホリデーをしたのですから、海外生活で養われた能力を十分アピールしてください。ここでは、海外生活から得られる能力の例を紹介したいと思います。
文化・習慣の違いを克服した経験
トロントをはじめ、カナダには、移民や留学生などたくさんの国の人が住んでいます。その中で文化や習慣の違う人たちとコミュニケーションを図り、信頼関係を築いた経験は、日本での就職活動でアピールすることができます。
エピソードの例
語学学校でグループワークを行った時、同じグループには、たくさんの国の人がおり、文化の違いや習慣の違いから意見が分かれ、まとまりがありませんでした。しかし、お互いの意見を尊重し合い意見を聞き入れ、共通点を探してまとめた結果、最後のプレゼンテーションは大成功しました。
日本企業でどう活かせるか
企業では、自己主張をするよりも価値観や年齢の違いによるいろいろな考えを受け入れ、強調することが求められます。特に日本の企業であれば同僚や上司との関係が円滑に進むことが重要視されます。
文化の違いや習慣の違いを克服して信頼関係を築いた経験は、「会社に入ってもいろいろな人と上手く人間関係が形成できる」と評価してもらえる可能性がありますので、アピールしてみてはいかがでしょうか?
困難を乗り越えた行動力
海外の生活を終えた方の多くは行動力が付いていることが多く、それは、就職活動で自分をアピールするための能力の一つになります。例えば、海外生活を送る上で困難があると思いますが、困難が待ち受けていた時、どのように行動して壁を乗り越えてきたかエピソードを交えて話すとわかりやすく、行動力がある人だと面接官も納得させられます。
エピソードの例
留学当初、先生やクラスメートが話す英語が一言も理解できず、まともにコミュニケーションを取ることができませんでした。そんな自分が悔しかったので、わからないことはわかるまで先生に質問して理解し、自宅に帰ってからは、毎日1時間、必ずラジオを聞いて耳を慣らしました。その結果、語学学校に通いだして2ヶ月目には先生の話していることは90%以上は理解できるようになり、英語の上達スピードも速くなりました。
日本企業でどう活かせるか
就職して仕事が始まると、事前に想定していないことがたくさん起きます。そんな時、自ら考えて積極的な行動で問題を解決することが求められます。仕事をしていて「わからないからいいや!!」とほったらかしにしておくことや「こんな仕事やってられない!!」と逃げ出すことは許されません。
困難を行動力で乗り越えた経験は「仕事をし出して困難があっても前向きに行動して成果を残してくれそう」といい印象にとらえてもらえるかもしれません。
就職活動で英語の能力を示す
いくら英語力より海外生活での経験をアピールすると言っても、履歴書に海外留学の文字があれば、面接官に英語について聞かれてしまいます。そんな時は、具体的にどの程度の英語力が付いたのかアピールできるようにしておきましょう。
TOEICの点数を示す
英語力が付いたことをアピールするのに一番わかりやすいのは、英語力を診断するテストの点数を示すことです。最近では、IELTSや英検も一般的になりましたが、日本企業ではまだまだTOEICが一般的です。
また、就職活動では、一般的に750点以上でなければ示さない方が良いともされていますので注意が必要です。そのためにも、留学・ワーキングホリデーから帰ったらTOEICの試験を受けてみましょう。
アピールする方法
ただ、TOEICの点数を示すだけでも良いのですが、留学前の点数と留学後の点数を比べてどのくらい伸びたのかをアピールすることや英語力を高めるためにどのような努力をしたのかをエピソードを加えて話すことでより効果的となります。
取得した資格を示す
TOEIC以外にも取得した資格でアピールする方法もあります。ただ、一般的でない資格の場合、企業側がどの程度の英語力がわからず、ぼんやりとしてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
アピールする方法
TOEICと同じようにその資格を取得するためにどのように努力したのかなどをエピソードを加えて話すことで効果的となります。また、なぜこの資格を取ろうとしたかなど、面接官に聞かれる可能性もありますので、明確に答えられるようにしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここで挙げた例以外に留学・ワーキングホリデーで得られる能力はたくさんあり、どれも就活でアピールできるような経験が多いと思います。
就活で留学・ワーキングホリデーの経験を活かしたいというのであれば、記録を取っておくことで就活前に困らなくてもよくなりますので、定期的に生活を振り返ってメモを取って残しておいてくださいね。
今回は、一般的なアピール方法でしたが、インターンシップの経験を就活でアピールする方法やボランティア活動をアピールする方法も書く予定ですので、楽しみにしていてください。